抗がん剤で赤血球の生産が減少し、貧血状態となります。

抗がん剤による貧血

抗がん剤は、骨髄にもダメジーを与えます。
骨髄にダメージがあると、血液を作る機能にも問題が起こり貧血となります。

 

貧血になると、どのような症状があるのでしょうか。

 

貧血とは

体に酸素を供給しているのは、赤血球のなかの赤い色をしているヘモグロビンです。
ヘモグロビンは、肺から酸素を受け取り、血液の流れに乗り体中に酸素を届ける役割をしています。

 

貧血とは、血液の赤血球が減少、またはその働きが低下することで、
体内の組織に充分な酸素を送り届けることができなくなる状態を言います。

 

 

どうして抗がん剤の使用で貧血になるのか

抗がん剤の化学療法や、放射線療法を行うと血液細胞を作っている、骨髄の正常な細胞にもダメージを与え血液を作る能力が低下します。
赤血球の寿命自体は120日で、抗がん剤の影響を受けるのは、1~2週間後に徐々に表れてきます。

 

特に胃がんなどで、胃の切除の手術をした場合、ビタミンB12を吸収するために必要な内因子の分泌が減るか、又は胃を全て取り除くと、その分泌がなくなりビタミンB12の吸収ができなくなります。

 

  • ビタミンB12は、赤血球のヘモグロビンの合成を助ける効果があります。
  • ビタミンB12は、葉酸と協力し赤血球をつくる働きを助けています。

 

胃がんなどでは、同時に鉄の吸収にも問題が起こります。
鉄は胃酸により、吸収しやすい状態になりますが、胃酸の減少と、ビタミンB12減少の相乗効果で貧血を起こしやすい状態となります。

 

また、胃がんや、大腸がんの場合は、慢性出血が起こり、貧血になりやすい状態となっています。
血液中の、血小板が大幅に減少すると、出血が続くため、その際は、血小板輸血が行われます。

 

 

貧血になったときに、注意すること

軽度の貧血では、自覚症状のない場合も多いですが、ヘモグロビンの量が正常の59パーセント以下になると、少しの運動でも心拍数が増加し、息切れなどが起こります。

 

さらに症状が進むと、頭痛、めまい、耳鳴り、集中力の低下、不眠、疲れやすい、手足の冷え、吐き気、食欲減退がおこります。

 

深刻な状態では、心不全、低体温、むくみ、さらにはこん睡状態となります。

 

貧血の時に注意することは、めまいや立ちくらみが起こることがあるため、あまり激しい運動はしないようにします。
酸素の不足で、新陳代謝も低下しており、また、抵抗力も低下しますので、感染症に注意をします。

 

食事では、鉄分、ビタミンB12の摂取を心がけ、鉄分の吸収を助けるビタミンCも同時に摂るようにします。
血液を作るたんぱく質も食べるようにします。

 

貧血の治療に鉄剤を処方されますが、服用後貧血が改善しても、医師に指示されたとおり飲みつづけるようにします。

 

鉄剤の服用後は、鉄の吸収を阻害するタンニンを含む緑茶、紅茶は1時間後まで飲まないようにします。