抗がん剤の副作用で便秘が起こる理由

便秘

腸の臨勤運動が低下。薬によっては腸閉塞も。

大腸内の内容物の通過が遅れ、大腸にとどまるため、排便が困難な状態が便秘です。
原因によって次の三つに大別されます。

 

器質性便秘

腸内外の既による腸管の狭窄や閉塞、がん性腹膜炎によるまひ性イレウス(腸閉塞)、
中枢神経系の障害などで起こります。

 

機能性便秘

がんの痛み、食事や水分摂取量の減少、松阪、脱水、便意の抑制、
腹筋力の低下、不安や緊張などの精神的ストレス、環境の変化などが原因です。

 

薬剤性便秘

抗がん剤や制吐薬(吐き気止めて鎮痛薬などがが川町神経と自律神経に作用し、
腸の阪駅運動が低下して起こります。

 

抗がん剤治療にともなう便秘では、精神的ストレス、食事や水分摂取量の減少、
運動量の低下など、ほかの原因も関係していることがありますが、
とくに問題となるのが薬剤性便秘です。

 

抗がん剤のなかで最も便秘を起こしゃすいのがピンカアルカロイド系の薬剤で、
ピンクリスチン、ピンデシン、ビンプラスチン、ビノレルピンなどがあげられます。

 

このほか、シスプラチンやパクリタキセルなどでも起こります。
イリノテカンでは重い下痢のあとに便秘となり、難治性のまひ性イレウスを引き起こして、
腸の内容物が逆流したり、排便、排ガスが止まったりすることがあります。

 

また、抗がん剤ではありませんが、痛みをコントロールするために用いられるモルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬や、
吐き気や眼吐を抑えるための制吐薬のなかにも便秘を起こしやすいものがあります。

 

発症時期はさまざま。随伴症状にも注意する。

便秘は、抗がん剤使用後数日してあらわれることもあれば、
数週間後に起こることもあり、かなり個人差があります。

 

便秘にともない、腹部の不快感や腹痛、腹部膨満感、吐き気、岨吐、
イレウス、口臭、不安、不眠などが起こることがあります。

 

とくに腸内外の腫携により、腸の通過障害を起こしている人や、
腸の運動が低下している人などはイレウスに注意が必要です。
便秘にともなう強い腹痛があったり、便汁様の駈吐がみられた場合などは、すぐ医師に報告します。

 

便をやらわかくし腸を動かしてコントロール

便秘の予防と治療の基本は、水分を十分にとるとともに、
緩下剤や大腸刺激性下剤などを使って、便をやわらかくしたり、
腸の運動を刺激して便通を整えることです。

 

ほとんどこれによって便通をコントロールできます。
しかし、ひどい使秘や旺門部の便が排出できない場合は、坐剤や涜腸を用いたり、
摘便(指でかき出す)が効果的です。 

 

ただし、白血球や血小板が減少している人は、旺門部を傷つけないように注意しましょう。
また、緩下剤的な効果がある薬として、ジノプロストやパンテチンなどメントール湿布を行なう事もあります。
生活のリズムを守って、睡眠を十分にとることも大切です。

 

 

便秘の予防とケア

  • 指示された薬を十分な水で服用
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  • 食繊維の多い食事、乳酸菌食品をとる
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  • 毎日決まった時間に排便する習慣をつける
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  • へそを起点に「の」の字を書く要領で腹部をマッサージする
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  • 医師の許可があれば、毎日適度な運動をする
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  • 使い捨てカイロやホットパックなどで腹部を温めるのも効果的
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