漢方の生薬には、抗がん剤の副作用を軽減し、抗がん力を高める効果のあるものが使われています。

漢方治療とは

抗がん剤を使用すると、がん細胞以外の健康な細胞も傷つけるということが起こります。
これが副作用を起こすという根本的な原因です。

 

抗がん剤によってダメージを負った組織に対する改善を行うために漢方療法はとても効果的であると言えます。

 

 

そもそも漢方療法とは?

漢方療法とは、病気や症状に合わせて複数の薬草を組み合わせて使います。
漢方薬に使われる薬草を生薬とよび、生薬は品質基準が厳しく定められています。
生薬の組み合わせる数は漢方薬により、数種類から多いものでは20種類組み合わせることもあります。

 

漢方薬は多くの人が民間薬や、健康食品と混同して考えている場合が見られますが
民間薬などは1種類のものを使うことがほとんどで、ハト麦茶のような健康に良いというお茶などは健康食品で漢方ではありません。

 

漢方薬は複数の生薬を組み合わせることにより、薬効を高め長い年月を経た、臨床経験に基づいた効果がまとめられています。

 

 

漢方薬で抗がん剤の副作用を軽減

抗がん剤の使用で傷つけられた正常な組織のダメージによる副作用には
食欲低下、下痢、栄養障害、体力低下、免疫力低下、貧血、白血球減少、脱毛、肝臓や腎臓の障害などがあげられます。

 

これらの問題の改善に西洋医学では、吐き気がするので制吐剤という処方をしていますが
吐き気が止まるのみで、食欲が増すものではありません。
とくに、がん治療を行う時には、普段よりも多くのビタミンなどを補う必要がありますが
一般的には食欲の減退などが伴い、同時に体力なども衰えてしまいます。

 

漢方医学の観点から抗がん剤による副作用は

  • 「気血(きけつ)の損傷」生命エネルギーや栄養状態の低下
  • 「脾胃(ひい)の失調」消化吸収機能の異常
  • 「肝腎の衰弱」諸臓器の機能低下

と考えられています。

 

 

漢方薬により考えられる効果は

  • 胃腸の調子を整える。
  • 栄養を改善し抵抗力を高める。
  • 体の機能の停滞を改善する。
  • 血液の循環を正常にする。
  • 体の水分の代謝を正常にする。
  • 体を温めて新陳代謝を正常にする。
  • 炎症を抑える。
  • 生命力を高める。

 

という効果がありそれぞれの効果に沿った生薬があり、病気の程度や、年齢体力により組合わせられます。

 

これらの問題を解決するためには具体的な例として

  • 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
  • 人参養栄湯(にんじんようえいとう)
  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

 

これに血行不良の改善効果のあるものを加えるという処方が効果的です。

 

漢方に使われている生薬には、副作用の軽減に加え、
抗ガン力を高める効果のあるものが多く、滋養強壮、抗酸化作用、血行不良改善、抗腫瘍物質などがあり、免疫力の強化、がん細胞の増殖を抑える効果も可能となります。